太陽を待ちわびて…プレミアムダイニングアウト
antica locanda MIYAMOTO 宮本シェフ
とある3月の、まだ寒さが残る春の日、熊本市西区河内町にある「キャンプ&カフェ ルート61」で、宮本けんしんシェフによるダイニングアウトが開催されました。
朝からお店で仕込みを行い、キャンプ場へ向かう途中に、空からぽつりぽつりと雨が・・・小雨の中、火を起こし、消えないように薪をくべ続けますが、なかなか太陽が顔を出してくれません。段々と体温が奪われていきます。食材を温め、焼くための火で、何とか我々も温まろうとします。そんな中、差し入れにポトフとパンをいただきました。これがもう、美味しくて美味しくて。ハフハフしながら口に運ぶと、冷えた体にしみわたり、まるで生き返ったかのように、みんなに笑顔が戻りました。暖かい料理をみんなで輪になっていただく、とてもシンプルなことですが、これ以上ないご馳走でした。やっぱり、「食」の力ってすごいですね。
エネルギーチャージして、本格的に料理を仕上げていきます。ジャガイモ、かぼちゃ、玉ねぎなど、遠火でじっくり温めたお野菜は、甘みが増し、ほくほくに。そしてメインのあか牛は、網の上でじっくりと焼かれ、肉汁が滴り落ち、食欲を掻き立てます。
そして、ようやく太陽が顔を出し、有明海の水面をキラキラ照らしだした頃、メインのあか牛が焼きあがりました。ゲストを招いて、雄大な景色の中、晩餐会が始まりました。しっかり焼いたのに、柔く、適度な歯ごたえがあり、何よりジューシーなあか牛のステーキ。絶品です。この様子は、紹介動画でご覧ください。