この地で食べることに意味がある料理を~一皿に想いを込めて~
花小町 / 本田広之
熊本市北区植木町に2004年にオープンした「花小町」。熊本県産木材の温かみを感じる店内のオープンカウンターで腕を振るうのはオーナーシェフの本田広之さん。
高校卒業後、熊本や東京のフレンチレストランで修業。26歳の時に独立し、現在の「花小町」を創業。「熊本の食材を生かすには一つの技法だけで無く、その食材に合わせた土地独自の調理法を作りだす必要がある」と、様々な要素を一から見直し、熊本を感じる土地独自の料理で県内外よりゲストを迎える。
最近では、JR九州のⅮ&S観光列車「36ぷらす3」博多~熊本~鹿児島コースにおける車内食も手掛けており、熊本を代表するシェフの一人である。
本田シェフのこだわりポイントは、ずばり「熊本を感じる」。
畜産物、水産物、野菜、乳製品、ジビエなど野生種の食材はもちろん、ソースや調味料も熊本の食材でイチから手作り。手打ちパスタに至っては、使用する小麦粉を自ら栽培するというこだわりぶり。
もう一つ、本田シェフを語るうえで欠かせないのが「生産者」の存在。「生産者の想いや姿勢が食材の個性として表れる」と言い、畑や牧場などへ積極的に足を運んでいる。信頼のおける生産者との出会いが花小町の支えであり、その生産者が育てた食材の魅力を最大限に引き出す料理を日々追求している。
そんな本田シェフが提供するプレミアムコースは、シェフ自ら足を運び、生産者と対話を重ね、長年にわたり探し回った熊本県産の旬の食材を使用。「高級食材をただ並べればいいという訳ではない。熊本でも美味しさを知られてない食材や、反対に熊本らしい日常の食材を織り交ぜ、ふるさとに帰ってきたようなどこか心がほっとするコース仕立てです」と、一皿一皿のボリュームは少な目に、品数を多くすることで、「ずっと口に入れていたい」「あと一口食べたい」と思ってしまう。食べ終わる頃には数えきれないほどの県産食材を食べていたことに気づき、熊本の食材の豊かさを感じられずにはいられない。
また、プレミアムコースのためにオーダーメイドされた熊本の陶芸家やガラス作家、木工作家の作品の数々。熊本の大地、風、海、水、自然をイメージして作られた器やオブジェも必見。そのほかにも国産漆を贅沢に使った南関町産の竹箸など、プレミアムコースでしか出会えない逸品をぜひ体験いただきたい。
店舗情報
住所:〒861-0136 熊本県熊本市北区植木町岩野266−22
TEL:096-272-3789
営業時間:[金~月] 11:30~14:00(L.O) ※予約優先
18:00~21:30(L.O) ※完全予約制
日曜営業
定休日 不定休(SNSにて告知)
プレミアムコースのご予約
プレミアムコースは熊本の四季折々の食を楽しんでいただくために、各店舗の食材で内容が変わります。内容については店舗に直接お尋ねください。
花小町プレミアムコース ※5日前に予約
料金:25,000円